一般社団法人三木町観光協会一般社団法人三木町観光協会

観光2022年07月01日

「熊野神社の二本杉」

ーー樹齢800年をむかえる巨大な兄弟杉

三木町津柳地区にある『熊野神社』は、1366年(貞治5年)9月が創始だと伝えられています。はじめは「熊野権現(くまのごんげん)」とよばれていましたが、明治初年に「津柳神社」と改め、さらに1924年(大正13年)5月に「熊野神社」となりました。

境内には香川県指定天然記念物で、樹齢約800年の巨大な二本の杉がそびえています。二本そろってこれだけ太く美しい杉は県内にはないとされています。樹齢からすると、熊野神社よりもさらに前の時代に植えたものだと考えられます。

このことから、この地方へ人々が住みはじめたのもそのくらい昔からはじまっていたのではないかと推測することができるそうです。

境内を背にして左の杉は高さ約41m、右の杉は約36mで、神社の巨大鳥居のように立つ姿はおごそかな空気をまといます。

ちなみに、江戸時代の『讃岐国名勝図会(さぬきのくにめいしょうずえ)』には、

二本杉社頭にあり。兄弟杉ともいふ。神木の大樹にしてまれなるもの也。当所の筒井氏の祖植し処なり。

といった記述があり、当時から大木として認知されていたことがうかがえます。

見あげると、四方八方に広がる迫力のある枝ぶりが広がります
人とくらべると、その大きさがよくわかります

かつて境内には、常緑樹と竹林を交えた天然林が茂っていましたが、1983年(昭和58年)に境内の竹林が二本杉の根を傷めるおそれが出てきたため、香川県と三木町、地元の人たちが協力して竹を伐採し、現在の境内の様子になりました。ちなみに、落雷が多い地区であり、二本杉にも落雷の跡が見られます。

石碑には、「今から140年前参道の整備をした際二本の根部が接しあっていたため、高く石垣を設け、樹間を通行できるようにした」という記述があります。

ーー二本杉の周辺について


高さ40mもある二本杉は、はなれた場所からも確認することができます。近くには2006年に廃校になり、現在は協和化学工業さんの研究・開発の場として再び利用されている旧神山小中学校があり、そこからも二本杉を確認することができます。


DATA

住所:香川県木田郡三木町奥山2863

※公開時点の情報になります。最新情報はホームページなどでご確認ください。