2023年06月20日
首里城を3度救った三木町出身の鎌倉芳太郎【鎌倉芳太郎没後40年記念事業(型絵染めワークショップ/シンポジウム)】
2019年11月、首里城の正殿等が全焼するという衝撃的なニュースが全国を駆け巡りました。その時焼けた建物は、かつて沖縄戦の戦火で焼失し、1992年に復元されたものです。
この復元に大きく貢献した人物こそ、三木町出身の人間国宝、鎌倉芳太郎です。
今年で芳太郎が亡くなって40年、2026年の再びの復元に向け、今、脚光を浴びている彼の功績に触れてください。
【型絵染めワークショップ】
開催日時:令和5年7月29日(土) / 8月5日(土)
※多くの方にご参加いただきたいため、どちらか一方でのご参加をお願いいたします。
※7月29日(土)は定員に達したため受付を終了
開催時間:9:30-12:00
開催場所:三木町立氷上小学校・図工室(1階)(三木町大字氷上2845番地)
参加対象:小学校4~6年生とその保護者(親子参加)
参加定員:親子10組程度(先着順)
参加費:500円(材料費として)
申 込:申込フォームはこちら ⇒ https://forms.gle/BHrH3RtzcdAhvabC6
募集期間:7月21日(金)まで
講 師:小西 博子 氏(元高松短期大学 保育学科 教授)
【参加者にてご準備いただきたいもの】※当日は汚れても良い服装でご参加ください。
・小型カッターナイフ
・油性マジック黒(細または極細)
・鉛筆(筆記用具)
・ものさし(30cm程度)
・はさみ
上記画像は琉球びんがた事業協同組合提供
【シンポジウム】
開催日時:令和5年9月24日(日)
開催時間:10:00-12:00(9:00開場)
開催場所:三木町文化交流プラザ・小ホール(三木町大字鹿伏360番地)
-基調講演-
「鎌倉芳太郎の琉球文化研究」
波照間 永吉 氏
(沖縄県立芸術大学名誉教授/名桜大学大学院教授)
【プロフィール】石垣市字登野城生まれ。琉球文学を専門とするなかで、著書『鎌倉芳太郎資料集(ノート篇)第1巻(美術・工芸)』をはじめ鎌倉芳太郎氏についての研究業績を多数あげている。
-パネルディスカッション-
パネリスト
波照間 永吉 氏(沖縄県立芸術大学名誉教授/名桜大学大学院教授)
菅原 良弘 氏(元香川県文化会館館長)
伊藤 良春 氏(三木町長)
森 正彦 氏(三木町教育委員会教育長)
コーディネーター
高松大学・高松短期大学 佃 昌道 氏
※事前申し込み不要、どなたでもご参加いただけます。
※参加無料
鎌倉 芳太郎(かまくら よしたろう)
鎌倉芳太郎(1898[明治31]~1983[昭和58]年)は、香川県氷上村(現三木町)に生まれ、1973(昭和48)年「型絵染」の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。
1918(大正7)年東京美術学校図画師範科に入学し、卒業後の1921(大正10)年4月より沖縄県女子師範学校の教師として赴任し、「琉球芸術」を精力的に踏査しました。帰京後の1923(大正12)年東京美術学校研究科に入学し、東京美術学校の正木校長から紹介されて、東京帝国大学の伊東忠太教授と出会うと教授からその資料を絶賛され、師事することになる。翌年3月、首里城正殿の取り壊しを知るとすぐに伊東教授に相談し、内務省を通じて、史跡名勝記念物として保存されることで、工事を中止させることになりました。このことで「沖縄の恩人」と呼ばれています。
その後、戦争で焼失した首里城を復元する際に図面などを記録したノートや、かつて撮影した多数の写真が資料となって、1992(平成4)年再び首里城を救うこととなりました。
足かけ7年をかけて調査したそのノートは、全部で81冊。沖縄研究の第1級の資料として「鎌倉ノート」と呼ばれ、千枚以上の写真資料とともに2005(平成17)年資料の一部「琉球芸術調査写真」が国の重要文化財に指定されました。
画像:沖縄県立芸術大学附属図書・芸術資料館所蔵
主催:一般社団法人三木町観光協会
※公開時点の情報になります。最新情報はホームページなどでご確認ください。