一般社団法人三木町観光協会一般社団法人三木町観光協会

観光2022年06月22日

「白山(しらやま)」


ーー三木町のシンボル「白山(しらやま)」の魅力とは

ぽっこりと丸みをおびたシルエットは、THE 香川の山。香川県には「讃岐七富士(さぬきななふじ)」とよばれる美しい山が7つあるのですが、『白山』はそのひとつで、「東讃富士(とうさんふじ)」ともよばれています。山頂には「竜王神社」、山麓(さんろく)には「白山神社」があり、昔から「雨乞いの山」として崇められる、農民の聖地でもあります。

標高は203mで、町の中心地近くに位置し、町内のいろいろな場所からながめることができます。

登山はもちろん、初日の出を見に行ったり、お花見に集まったり、トレイルランのイベントが開かれたりと、町内外問わず、多くの人に親しまれています。

ちなみに、町に移住してきた人は、最初は白山の位置から自分の場所を把握するなど、目印としての役目をはたすこともあるようです。三木町観光の際は、参考にしてみてください。

白山登山は三木町民の日常に溶け込んでおり、朝の散歩がてらに登る人や、部活のトレーニングで登る学生もみられます。登りやすい山なので、子どもからシニアまで世代を問わず登山を楽しめます。

山頂からは、山が連なる美しい夕景も見ることができます

また、気候や四季のうつり変わりにあわせて表情を変えるのも白山の魅力。日々の生活のなかでも、ふとしたタイミングで白山を見上げて「今日は霧が出てるな」、「だいぶ緑が育ってきたな」、「紅葉がはじまったな」など、天気や季節を感じている町民は多いようです。

SNSでは白山の写真があがっていると、三木町育ちの人から「なつかしい」といったコメントが届きます。白山を背景とした自然豊かな光景は、三木町民の心に刻まれている風景といえます。

おむすび山ってなんでできるの?

香川県には白山のようなぽこっとした「おむすび山」がよく見られます。

このような山ができる理由は、ちがう岩質がかさなっているからといわれています。

山頂部は浸食作用の強い火山岩類、その下が弱い花崗岩(かこうがん)でできており、独特の丸いフォルムを形成するようです。

ーー三木町民のおすすめ! 白山の写真映えスポット 

白山は角度によって、ころんとした丸みが強調されたり、スリムに見えたりと形が変化し、雰囲気が変わります。そのため、三木町民はそれぞれお気に入りの白山ビューを持っています。

特に、南北方向からのながめは、裾野の広がりが見事で美しいとされています。

●白山神社からの桜ショット

春は桜が美しく咲き誇り、ふもとの「白山神社」は、写真スポットとして多くの人がおとずれます。

●白山駅からの白山

地域おこし協力隊 芳田裕美(よしだひろみ)さんのお気に入りは、白山駅からの1枚。白山のふもとの駅なので、登山前後に立ち寄りやすいスポットです。

白山の頂上にぴょこぴょこぴょこと出ている3本の木がお気に入りです。葉のもしゃもしゃ具合を見て季節を感じるなど、成長を見守っています!

●IDO MALLからの白山

美しく見えるとされる南方向からの白山ショット。旬の野菜やこだわりの雑貨が集まる小さなモール「IDO MALL」には、白山の絶景を楽しめるレストラン「まんじゃーれ」があるなど、白山ビューイングにはおすすめのスポットのひとつです。

IDO MALL「コトマスFURIKAKE」の代表・デザイナー、得丸成人さんのお気に入りは、水田からの白山ビュー。

IDO MALL裏は、知る人ぞ知る白山スポット。水田のシーズンには、風がない日であれば水面に白山が反射するリフレクションを見ることができます

●男井間池(おいまいけ)からの白山

おなじく美しいとされる北方向からの白山ショット。三木町の夏の風物詩、「いけのべ七夕まつり」の花火の打ち上げ場所にもなるため池「男井間池(おいまいけ)」からのながめで、裾野の美しさが際立ちます。朝は霧が立ち込めていることが多く、幻想的な光景が広がります。

ーー白山登山口への行き方

白山登山は、ふもとの白山神社の鳥居をくぐり、境内を通って登山口へむかいます。

●白山駅からの行き方

駅を降りて線路を背に左へむかいます。

1本目を右へ曲がります。

参道にそって、鳥居へむかいます。

神社の境内に入り、左奥にある鳥居が登山口です。

●長尾街道からの行き方(高松方面から)

大川バスの停留所「白山」を通過し、1本目を左へ曲がります。

線路をわたり、そのまま鳥居へむかって直進します。

鳥居左に駐車場があります。

ーー白山登山ガイド

標高203mと手ごろなうえ、山頂までのコースは整備されているので、登山といっても気軽にのぼることができます。

所要時間は30分ほど。帰りは「屋島灘温泉 トレスタ白山」で温泉に入るのが三木町民のお気に入りです。

とはいえ、頂上付近はそれなりに傾斜があり、頂上までいくと汗ばむ程度にはからだを動かすことになるので、タオルと飲み物は持参するようにしてください。

●服装

登山靴は必要なく、靴は普段はいているスニーカーなど歩きやすければ問題ありません。

●登山道

案内は登山口にしかしかないため、写真を撮っておくのがおすすめです。

道はいくつか枝分かれしていますが、迷ったら、登っているほうの道を選べば頂上につきます。

静かな山のなかでは鳥のさえずりがこだまし、森林浴を楽しみながらのんびり散策が楽しめます。

白山にいる鳥類

キジ、コジュウダイ、ヒヨドリ、モズ、トビ、メジロ、エナガ、ホオジロ、ウグイス、フクロウ、シジュウカラ、ヤマガラなど。夏にはヤブサメ、ホトトギス、ヨタカ、センダイムシクイが、冬にはツグミ、シロハラ、ジョウビタキ、チョウゲンボウなどが渡来します。

山頂付近は、溶岩が冷えてかたまる時にできるといわれている「柱状節理」が見られます。 凹凸のあとはすじは溶岩が流れたあとなのだそう。

ーー山頂からのぞむ讃岐(さぬき)平野は絶景!

山頂には展望台があり、さえぎるものがないので大パノラマが広がり、まるで空中にいるような感覚を味わえます。

三木町内の「三ッ子石池」や「蓮池」はもちろん、讃岐平野を一望でき、高松市街や瀬戸内海まで見渡すことができます。

また、山頂にある大岩には深い穴があり、硬貨を入れるとしばらくのあいだ音が聞こえるといわれています。この穴は曲がりくねりながら志度の浦へ通じているとも、「嶽山(だけやま)」につながっているともいわれています。

ーー登山のあとは、ホテルの温泉でリラックス

屋島灘温泉 トレスタ白山」は、白山のふもとにあるホテルで、日帰り温泉を利用できます。

下山の際に遊歩道にそって行くと、トレスタ白山が見えてきます。登山後に温泉に入れば、身も心もスッキリ!

見る人の心をおだやかにするころんとした丸みをおびた形の白山。季節を問わず楽しめ、リラックスしたい人にも、からだを動かしたい人にもおすすめです。休日に足をのばしてみてはいかがでしょうか。


DATA

白山(しらやま)

住所:香川県木田郡三木町下高岡972-30
駐車場:あり

※公開時点の情報になります。最新情報はホームページなどでご確認ください。